原石からお墓ができるまで
採石場(丁場)です。写真は愛媛県の大島石ですが、香川・茨城・福島を始め国内には多数の採石場があります。
ジェットバーナー(酸素とアセチレン)を使い、岩盤から石を取り出します。
石が大きいため、鉄のチェーンを使って運搬します。
採石場から加工場へ持ち帰った石。タバコの箱と比べると大きさの参考になると思います。
運送のできる大きさに割り、加工場へ搬入します。
長尺の原石もあり、中でも4m近い原石もあります。
大きな原石を大割りするための機械です。大口径と呼ばれる人工ダイヤモンドのついた刃は最大で直径3.6mあります。
上の写真は、大割りされた石です。キズ等をチェックした後、次の工程へ進みます。
原石によって切断する機械を決定し、切断します。
お墓の寸法に切断した石を磨く作業です。
石種によっては、機械の圧力、回転数の調整を行い光沢を出します。
磨く作業の途中でも、キズ等の不備が出る可能性があるので慎重に行います。
作業中は水平・直角にも十分注意を払い、歪みのない様に仕上げてゆきます。
上の写真の道具を使い、水平・直角を直していきます。
研磨する時の研磨板です。上の写真の道具を7~8枚の研磨板を使用し光沢を出します。石種によっては、使う板も変わります。
研磨作業後、水鉢等の手加工を加える作業です。形を整える最中でも、キズ等の不備が出る可能性もあるのでここでもチェックを行います。
お墓の装飾部分を人間の手で加工します。地方によってはお墓の型が違います。グラインダーで、砥石を使っての手作業です。
上の写真のグラインダーを使用し、型を整えていきます。3~4種類で仕上げます。
研磨作業と同様に7~8枚の研磨板で光沢を出します。
手仕事作業をした部分に色を付けて磨き残しがない様にします。
上の写真の様に全面手磨きの部分もあり時間がかかります。
文字彫りの作業場です。
ゴムを張り、彫刻部分を切り取ります。
カーボンの粒子を吹き付けるため、彫らない部分が見えない様にガムテープを張ります。
このボックスの中で、文字彫刻を行います。
上の写真、手で持っているノズルからカーボン粒子を吹き付けて彫刻します。
彫り上がった石碑は、色を付けてからゴムを剥がします。(正面文字等は、色入れしない場合もあります。)
最終チェックを行います。破損・磨き残し等があれば1~2、工程前(中には1番最初の工程)の工程からやり直します。
出来上がった製品が破損しないように白縄(不燃布)で養生して梱包します。
以上のチェックを終えた製品が1組の墓石に梱包されて、全国各地に発送されます。
石職人が使う機械と道具
- 120インチ大口径
- 100インチ大口径
- 60インチ大口径
- 44インチ大口径
- 40インチ大口径
- 24インチ大口径
- オフカット
- 自動研磨機
- 手動研磨機
- サンダー
- ポリッシャー
- 花立等穴あけ機
- 文字彫り機(サンドブラスト)